鮫山のルーズなブログ

主にサラシノミカドヤモリの飼育方法や家の子達の様子を書いていこうと思います。右下に上に戻るボタンあります。

現在の鮫山家飼育環境

サラシノミカドヤモリ(ルーズゲッコー)の自宅飼育環境を載せてみます。

あくまで一例ですので参考程度に見てください。具体的なサラシノミカドヤモリ(ルーズゲッコー)の飼育方法は、カテゴリの番号の振ってある飼育方法を読んでくださいな。

sameyama.hatenablog.com

 

部屋左手(右手にも色々います)

壁ちょろがある程度まとまっている部屋の左側です。f:id:yamato_same:20240415230809j:image

生き物が多い部屋なので24度前後でエアコンを操作しています。

 

 

用品棚

用品は百均の給水マットの上に置いています。

洗ったエサ皿、水皿、餌用スプーンなどはここで乾かしています。

縦の小物入れは左から餌用、小物掃除用品、フン取りピンセットです

赤い小鍋は百均で買いました。

1つは人工餌を練るのに、もう1つはダスティング(エサにカルシウムをまぶすこと)として使っています。

 

スプーンは百均の介護用シリコンスプーンを使用しています。

これは口を傷つけないのと、フードをかき集めやすいためです。

右のお鍋が練り餌、左のお鍋がサプリメントケース

***

以下、上段右2匹のケージの内容です

 

飼育ケージ

主にEXOTERRAのグラステラリウム 3045を使用しています。

1ケージに1匹ずつ入れています。

 

飼育ケージの中身

EXOTERRAのジャングルヴァインSを2本ねじっています。

三晃商会のココハウスをランプシェードの穴に、シェルターとして設置しています。

真昼間や夜になると大体この中に入って寝ています。

Polarisのココハウスは横が狭いので向きを90度変え、上部の入り口を木粘土でふさぎ、

横からドリルで通れる程度のやや小さめの穴をあけています。

おのおの好きなように寝ていますが、今のところフロッピーテールになった子はいません。

23時頃になるとみんなココナッツに入ります

温湿度計

飼育スペースを取りたいのでEXOTERRAの

コードレスデジタル温湿度計を使用しています。

粘着力がないのと上部に設置するとランプで温度が上がるので地面にさしています。

クレスはランプが手前にあるため針金で上部に止め、

二つの温湿度計を確認しながらエアコンの調整をしています。

 

ライト

他のラコダクに比べ、やや昼間に活動することもあるため

うちではEXOTERRAのコンパクトトップに、

ビバリアのスパイラルソフトUVB 26Wを刺しています。

www.w-monster.com

たまにジャングルヴァインに乗って日光浴しています。

Tapoというプラグとアプリでそれぞれの時間になると点灯消灯します。

時間をずらしたいので4つ使用しています

 

床材

ポゴナのパームマットを潜れる程度に敷いています。たまに潜っています。

 

水入れ

EXOTERRAのウォーターディッシュXSを使っています。

うちの子は全員定期的に地上に降りてくるのと

水入れから水を飲むので床に置いています。

(壁掛けは毎回ひっくり返すので諦めました)

 

流木

流木に木粘土で装飾し、つかまりやすい様に軽くやすって彫刻刀で削っています。

塗装はなめても安心な様にミルクペイントを使用しています。

草は百均で買ったものです

ツタや葉っぱなど

百均で買ったものをクラステラリウムのバックボードに刺しています。

発泡スチロールなので初心者でも簡単に刺せます

ココナッツの上などはレジンや木材用瞬間接着剤を使用しています。

 

プラグリーンリングjp.daisonet.com

こちらはリング状ですが一個ずつ引っこ抜けるので

重宝しています。

こんな感じで引っこ抜けます

 

以上我が家のレイアウト例でした。

 

メンテナンスがしやすい様、

基本的に丸洗いできるシンプルなレイアウトにしています。

ココナッツシェルター以外は

百均とワイルドモンスターさん(爬虫類用品の通販サイト)で大体そろうと思います。

www.w-monster.com

 

シェルターは隠れられればココナッツである必要はないので

例えば、コルクを立てかけたり、ツタを巻き付けたり、

素焼きのシェルターを床に置いてみてもいいと思います。

また、植物も人工の物ではなく生木を植えたり、

苔を敷いてみたりしてもいいかもしれません!

 

 

サラシノミカドヤモリの魅力

まじめな記事は書いたのでここからはフランクにいこうと思います。

 

サラシノは正確にはラコダクではなくなってしまいましたが、ショップなどではラコダクとして今も扱われているのでここでは旧、ラコダクとして記載します

 

 

最大の魅力

なんといってもラコダクの中で虹彩の色が深く、唯一のウルウルとした瞳!

餌をねだるときや日常でふとケージを眺めた時、目が合ってしまえば心を撃ち抜かれます!

うるうる…

 

すらりとした体格

尾が長いため優雅な印象があります。

マズル(口先)も長くスマートなラコダクといえるでしょう!

また、マズルが長いため横から見た時のにっこりして見える口元はとてもキュートです!

長いしっぽを器用に使って飼い主の指や腕に、きゅっ、としなやかに巻き付けてくるのでケージに戻したくなくなることでしょう!

ラコダクの中で最も長くしなやかに動くしっぽは、眺めているだけでも楽しいものですよ!

長いしっぽ!

きゅっ、と指や腕に絡めてくれます

手触りの良さ

独特のもちもち感とさらっとした手触りは

思わず手放したくなくなるほど素晴らしいです!

クレステッドゲッコーのもちふわ感、

ガーゴイルゲッコーのお腹のざらもち感、

チャホアゲッコーの苔のような質感、

ジャイアントゲッコーのどっしりもっちり、爪!感、

のどれとも異なる手触りは癖になります!

 

表情のわかりやすさ

サラシノミカドヤモリ、ツノミカドヤモリはミカドヤモリの中でも

表情やしぐさがとても豊かです。

慣れる、を通り越してご飯より飼い主!

飼い主が遊んでくれないならふてくされたりします。

おいしいご飯の時は口を少し開けて、

ニコニコしているような表情を見せてくれます。

飼い主がお出かけするのでケージにしまった時の悲惨な表情…。

 

ヤモリの中では賢い方

サラシノミカドヤモリは手を動かすためかある程度知能が発達しているので、好きな人にはべったり、そうでない人にはフンをしたりと人の判別をします。

飼い主を餌やり機と認識しないで、きちんと自ら寄ってきたりお気に入りのゼリーを分けてくれることもあります。

ただし、個体差や飼育スタイルによって慣れるか懐くか観賞用かはかなり差があるので、見ているだけでも癒されるような顔が好みの子を選ぶと良いでしょう。

飼育スタイルだと放ち餌や置き餌よりも、手に乗せたり外に出してピンセットから餌を直接与えた方が「飼い主=餌をくれる」や「飼い主の機嫌がいい=餌が増えるかも!」など。

逆に飼い主が恐る恐る触れようとしたりすると、サラシノミカドヤモリは「飼い主=臆病→自分の方が偉い」と飼い主のことを餌やりマシンとしか認識しなくなります…。

 

シックな体色

ノーマルでも茶色一色ではなく瞳の横から濃い茶色い帯と、口の下の淡く白い姿はシンプルな優美さを持っています。

ハンドリングしやすい大型ヤモリ

ヤモリの中でも比較的大きいわりに気の荒さや、

爪もするどくなく、さほど素早くもなく、のんきな性格の個体が多いことから、そこそこの重量感がありつつハンドリングもしやすい点も魅力の一つです!

Stella_サラシノ♀

 

***

ここからはサラシノに限らずラコダク全般に言えますが、

 

レイアウトの楽しみ

ラコダクはジャングルに生息しているのもあり、

立体活動をします。

そのため流木やコルクボード、ツタなどで自分好みにレイアウトを楽しむことができます!

※フランス語ですが素敵なレイアウトの例

youtu.be

 

餌を選ぶ楽しみ

雑食でもあるラコダクはコオロギ、デュビア、人工フードなど、選択肢がたくさんあります。

特に人工フードは様々なメーカーから出ており、

粘度や固さ、香りや味が異なるため

自分の家の子が何を好むか選ぶ楽しみがあります。

また、多くのものに果物が入っているため、

おいしそうな香りに飼い主のお腹が減ってしまうことも…。

様々なフード!どれもおいしそう!

 

 

他にも様々な魅力にあふれたヤモリですが、

飼い主の写真の腕が悪く、ブレているものが多いので、いい写真が取れ次第追加していこうと思います。

 

サラシノミカドヤモリの基本情報(まじめなやつ)

まず、サラシノミカドヤモリの基本情報について。

分類

学名はCorrelophus sarasinorum、

和名にもあるサラシノはスイスの博物学者である2人のサラシン氏からとられています。(Karl Friedrich Sarasin氏、Paul Benedict Sarasin氏)

英名のルーズゲッコーはスイスの爬虫類研究者、Jean Roux氏からとられています。
クレステッドゲッコーと同じくイシヤモリ科 Correlophus属に分類されます。

以前はRhacodactylus属に所属していましたが2012年、Aaron Bauer氏により所属が変わりました。しかし、ペット業界では今でもラコダク、といえば大体通じます。

※ラコダク=Rhacodactylus属に2012年まで所属していた、

オウカンミカドヤモリ(クレステッドゲッコー)、

ツノミカドヤモリ(ガーゴイルゲッコー)などミカドヤモリの総称

 

特徴

他のミカドヤモリに比べ、やや細身で長い尾をもち、虹彩の色は灰色がかっているため、クレステッドゲッコーなどと比較すると瞳孔が分かりづらく、ハイライトが目立つ、いわゆるうるうる目をしています。

アダルトのサイズは、

体長は20〜25cm、体重は50〜80gです。

平均寿命は15〜25年程とされています。

 

ハンドリングは難しいと言われがちですが、そんなことはありません。

驚いた時などに多少素早く移動するだけで、ヒルヤモリや身近なニホンヤモリよりも遅いです。

普段はさっくり捕まるほどの速さです。

※ベビーは驚きやすいので素早いです。

また、爪もさほど鋭くなく、噛まれた時もマモノミカドヤモリ、ツギオミカドヤモリなどと比較して痛みもほぼないです。

同属のクレステッドゲッコーに比べ、アダルトは飛び跳ねることが少ないです。

大型ヤモリの中でも、

ハンドリングはとてもしやすいとおもいます。

 

 

生息地
オーストラリアの北東にあるニューカレドニア島の南部に生息しています。

ニューカレドニアは年間を通して気候変動が少なく平均24度程です。

22~26度程を維持すると良いでしょう。

要は人間が過ごしやすい気温でエアコンをつけっぱなしにすれば大丈夫です。

昼夜で温度差が10度を超える日もあり、夜は特に気温が下がります。

そのため暑さには弱いですが、寒さにはある程度(18度程)までは正常に活動できます。

また、太平洋の風の影響で常に湿度が高いため、やや多湿で飼育すると良いでしょう。

https://www.google.com/maps/vt/data=iRWJmV7nJcQSbi47lbkyc7soUd9l-dmdQRk40bSQCiwUW84FTqLj7pZ0kGPbOzcvsYDb-OjxKebLX1bW3eIU6IKCzu8YOjcqmOaSQ_KqQC7bXSj6Q8dwfiLJPrZ-DQvV_MmeK21pb8ciYLNx-xAaOK6SjeHaMOa4HP9ga6e9xw5Qyj4q4Y38Pfce60sYc807giIitVgaVZ0Lm6HTLsjrsf0BPPvr2eL4vfPG-ep7kNvqzXDdox_t5V_hLio9

現在、ニューカレドニアは野生動物の輸出を禁止しているため、

販売されている個体は研究者などが繁殖させたCB個体のみになっています。

そのため、WCの他のヤモリよりも比較的人慣れした個体が多いです。

 

※WC=Wild Caught 野生で捕獲された個体。CBより安いことが多い。

 CB=Captive Bred 繁殖された個体。WCより扱いやすく安定していることが多い。

 

サラシノミカドヤモリは野生化では森林の中、ツタや樹上で生活しています。

ただし、完全な夜行性であるとは言えず、

朝方や穏やかな日差しの日には地表に降りて日光浴をする個体もいます。

また、他のミカドヤモリに比べ、地表にいる時間は多いとされています。

落ち葉や枯れ木の下に潜んでいたりもします。

クレステッドゲッコーより地上にいる時間が長いため、跳ねるよりも地面を移動することが多く、クレステッドゲッコーと同じ飼育環境だとカルシウム不足になりやすいため、弱いUVBランプを付けることを推奨します。

 

 

ミカドヤモリの中で一番カラーバリエーションが少なく、主に3パターンの柄が確認されています。

名称はショップなどにより異なることもありますが以下の呼ばれ方が一般的です。

 

・ノーマル

 (無地)

Stella_サラシノ♀

・ホワイトカラー(白襟)

 うちにいないので写真はないです…。

 

・ホワイトカラー&ホワイトスポット

 (首の周りに白いバンドがある個体、背に白い斑点模様がある個体)

Altair_サラシノ♂

ホワイトカラーは優性形質、ホワイトスポットは劣性とされていますが、サラシノミカドヤモリのサンプルはまだ少ないため断定はできません。

他にもインクスポット(黒い斑点)の多い個体や、ホワイトカラーのみの個体などごくたまにもいますが、一般流通はあまりまだないです。

これから増えていく可能性に期待です。

また、温度や湿度によっても体色の濃淡が変わります。

うちにいるハイポメラニスティック。虹彩が黄色く色素も薄い

 

 

吸盤

趾下薄板(いわゆる吸盤)を持ち、尾の先にもほんの少し存在します。

そのため樹上でバランスをとったり、落下防止などに使われていると考えられています。

サラシノミカドヤモリは特に他のミカドヤモリと比べて尾が長いため、器用に枝からぶる下がったりすることが可能です。

 

 

食性

基本的に果物や昆虫を食べる雑食性です。

ニューカレドニアではスイカやバナナ、パパイヤ、マンゴー、イチジクなど多くの種類の果物が栽培されているため、それらをベースに昆虫を加えた多種多様な人工フードが開発されています。

人工フードのみでもベビー用、アダルト用などを使えば終生飼育も可能です。

逆に、昆虫のみでもサプリメントをまぶせば終生飼育が可能です。

(人工フードが開発されるまでは昆虫かすりつぶした果物のみであったため)

サラシノミカドヤモリは他のミカドヤモリに比べ、カルシウム不足になりがちなので

ダスティング(餌にサプリメントをまぶすこと)はしっかり行いましょう。

ベビーやヤングなどの若い個体は、昆虫を多めに与えた方が成長は早くなります。(ベビー用の人工飼料も例えばZOOMEDならブルーベリーはプロテインが25%、その他の味は22%となっています)

クレステッドゲッコーと同じく、アダルトになるにつれ果物を好むようになる個体が多いです。

 

 

繁殖

性成熟はほかのヤモリと比較して遅く、おおよそ4年とされていますが、個体差も激しく一概には断定できません。

そのためほかのヤモリと比較し、3歳程まで

脱皮を2週間~3週間ほどの速い頻度で行います。

クレステッドゲッコーと同じく卵生で、メスは2つずつ卵を持ち、おおよそ60日から90日で孵化します。

繁殖用個体の体重の目安は最低でも65gはあると安心です。

今のところノーマルとノーマルを掛け合わせても、ノーマルが生まれることが多いようです。

 

 

参考(敬称略):

Correlophus Sarasinorum | Sarasingecko - Neukaledonien-Geckos

https://www.biotaxa.org/Zootaxa/article/view/zootaxa.3404.1.1

Introduction to the New Caledonian Giant Geckos - Capital Geckos

ニューカレドニア2013

Correlophus sarasinorum - Facts, Diet, Habitat & Pictures on Animalia.bio

クレスとサラシノ🦎👅 (@luvyourgecko) / Twitter

ディスカバリー 生き物・再発見 ヤモリ大図鑑』著者: 中井 穂瑞領 写真: 川添 宣広

『ミカドヤモリの教科書』  著者: 西沢 雅 編集: 川添 宣広 

 

現在家にいる生き物

サラシノミカドヤモリ(ルーズゲッコー)    6匹

オウカンミカドヤモリ(クレステッドゲッコー) 2匹

ツノミカドヤモリ(ガーゴイルゲッコー)    1匹

ニューギニアホソユビヤモリ          1匹

スベトビヤモリ                1匹

ヒョウモントカゲモドキ(レオパードゲッコー) 4匹

ニホンヤモリ                 1匹

クサガメ                   1匹 (大人で拾って25年以上生きているのでひやひや)

アカハライモリ                1匹

二ホンアマガエル               1匹

 

他にもアクア系が沢山います。

 

近所にある実家に生き物をいくつか置かせてもらっているので、(スッポンとか)

上記にいない生き物の話や写真も出てくるかもしれません。

ここがおきにいり

 

 

 

自己紹介と各種リンク

初めまして鮫山大和です。

サラシノミカドヤモリ(ルーズゲッコー/Correlophus sarasinorum)が特に好きなのですが、日本では情報が少ないので、自分なりのサラシノミカドヤモリの飼育方法、

飼育状態や記録を付けていきたいと思っています。

お水入れをひっくり返したのに飼い主がお水をちゃんと入れるか確認するAltair

 

***

以下各記事へのリンクです。
手っ取り早く飼育方法が見たい場合、最初の2記事(※)は飛ばしてOKです。

学術的な紹介

※サラシノミカドヤモリの基本情報(まじめなやつ)

どんなとこが魅力なの?

※サラシノミカドヤモリの魅力

 

 

サラシノミカドヤモリの飼育方法や値段などについて

記事最後に次の記事に飛べるようにしてあります。

飼育方法記事①~⑤

sameyama.hatenablog.com

サラシノQA

sameyama.hatenablog.com

 

筆者の飼育環境

筆者の飼育環境

 

サラシノ動画

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