サラシノミカドヤモリ(ルーズゲッコー)飼育初心者さんが気になりそうなことをまとめてみました!
基本的なサラシノミカドヤモリ(ルーズゲッコー)の飼育方法はこちら↓
Q.お迎え直後はなにをしたらいい?
A.お水を与えてそっとしておきましょう!
小さなヤモリにとっては大移動なのでお水入れにたっぷりのお水をいれて、かべの高いところから滴るように霧吹きをしてあげてください!
(来たばかりだと水入れの位置がわからなかったりするため、壁から水を舐めとれるようにしましょう)
Q.毎日うんちしていないんだけど大丈夫?
A.ご飯の頻度や個体差です。毎日しないことも多いです。
大体ご飯をあげた日~翌々日あたりにすることが多いです。
していないように見えてヤシガラの中に埋まって隠れているだけだったりもします。また、個体によっては消化がゆっくりで排便ペースが遅い個体もいます。
口をあけてハアハアしていたり、お腹がパンパンで黒くすけていたり(便秘)、下痢が続いたりしないようなら大丈夫です!
Q.爪切りは必要?
A.不要です。
人間側が引っ掛かりにくい服を着ましょう!
Q.ずっとヤシガラに潜ってる…。
A.お布団のようなものです。
野生下でも朝方落ち葉や土の下に潜っている姿が発見されています。
慣れていない新居、とにかく落ち着きたいときなど潜ります。
慣れていても気分で潜っていたりするので、心配しすぎず、お迎え1~2週間はご飯の時以外そっとしておいてあげましょう。
ずっと飼育している子でも潜る日もあります。
Q.霧吹きの頻度がよくわからない…!
A.水入れを覚えるまでは基本朝晩に霧吹きをしましょう!
人間も引っ越ししたてはどこに何があるかわからないように、ヤモリもお迎え直後は水入れの場所がわかりません。そのためお迎え直後は、脱水しないよう霧吹きを「壁に」かけてあげると壁から水を飲むことができるため安心です。
水入れを覚えて水を自力で飲んでいることが確認できているならば、
ヤシガラの表面が軽く湿っている日は霧吹きをしなくても良いです。
(ヤシガラから水がしたたり落ちる程ビショビショになってしまうと、カビが生える原因になります)
Q.サラシノミカドヤモリって懐くの?
A.爬虫類永遠の命題、懐くというより馴れるというのが通説です。
個体差もありハンドリングは嫌がる個体、指を餌だとしか認識しない個体、飼い主になでるよう要求する個体などいるので飼育環境と個体によりけりという感じです。
…が人の判別は結構できます。
Stella(ノーマル♀)は露骨に飼い主以外の手に乗りません。
Altair(ホワイトカラースポット♂)は誰にでもフレンドリーですが呼ぶと飼い主の元に帰ってきます。
ただし、数か月もすると顔を忘れるのでその辺は爬虫類って感じです。
個人や周りの体感からすると、ケージ内で餌を与えるよりもケージの外で、スプーンなりピンセットで与えた方が飼い主としての認識は早くなります。
懐く個体は他の個体をかまっているときに嫉妬したり、飼い主にかまってアピールをしたりします。
Q.ラコダク最速でハンドリングできないって聞いたけれども本当?
A.誤解です。ラコダクの中ではハンドリングしやすいです。
確かにサラシノを怖がらせると、地面を素早く走ります。
不慣れな家、見知らぬ飼い主が恐る恐る触ろうとするとサラシノミカドヤモリも警戒して噛みついたり逃げたりするのです。
これは「え…っと初めての手術ですが…よ、よろしくお願いします」と震える手でメスを持った執刀医を患者が怖がるようなものです。
まず、逃げたらドアなどを閉めてお茶でも飲んでぼーっとしましょう。
そのうち疲れて止まるので、ゆっくり下から差し出すように捕まえましょう。
上から「ヌッ」と手が覆いかぶさってきたら人間でも怖いのと同じです。
最初は焦らず、まずは信頼関係を築くことから始めましょう!
飼い主の手は襲ってこない!ご飯をくれる!怖くない!となったらペタペタかわいく手の上に乗ってくれると思います。
信頼関係は人とヤモリの相性や慣れ、個体差もありますがじっくり丁寧に接していけばいずれ素晴らしいパートナーになるかと思います。
慌てるとヤモリもびっくりしてしまうので、まずは飼い主が落ち着きましょう。
Q.なんか鳴くんだけど病気?
A.案外鳴きます。
うんちょを踏ん張るときに「ぴゃー!」と鳴いたり、好物のご飯が出ると鳴く個体は確認されています。また、興奮しているときに鼻息を荒げて「ぴす!ぴす!」と鳴く個体や、お腹がすいて飼い主を呼ぶときに「ぴー!」と鳴く個体もいます。
ただし、「ぎー!」のように濁音がつくような鳴き声は威嚇音だったり、常に呼吸が荒くケージの中で何もしていないのにハアハアしている場合は病気の可能性があるので飼育している個体は常に観察しておきましょう。
Q.寝てるか起きているかわからないんだけど?
A.のどの下を見ましょう。
ゆっくり動いているときは寝ています。そっとしておいてあげましょう。
ひくひく素早く動いている場合は起きています。
寝ているときは、よく見るとまつ毛が下がっているのでそこでも判断できます。
Q.人工餌オンリーなんだけどカルシウム添加は必要?
A.混ぜましょう。
体を作っている途中のベビーとヤング、卵を産んだ直後のメスは特に多めに混ぜてあげると良いでしょう。
フードによっては元々カルシウムが多めに入っていたりします。(パンゲアのグロウ&ブリードなど)が、サラシノミカドヤモリは他のミカドヤモリに比べ、自然界で日光浴を多めにとる(カルシュウムの吸収を促進するビタミンD3を合成している)ため、ややくる病にかかりやすいです。
そのため、ある程度尿酸から排出されることも踏まえて人工餌でも混ぜるのがおすすめです。
真に気を付けるべきは、カルシウムだけのサプリメントを与えている場合、ほかのミネラルとバランスが取れなくなり、カルシウムのみ過多になってしまったりする例があります。たまに生き餌を与えたり、ミネラルの含まれたサプリメントを与えても良いでしょう!
活餌メインでたまに人工餌を与えている場合は、特に活餌からこぼれた分を補えるので、サプリメントを混ぜてあげましょう!
参考:爬虫類の餌としての昆虫の栄養含有量を高めるための腸内負荷: 数学的アプローチ
著:Mark D. Finke
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1002/zoo.10082
Q.レイアウトのセンスがない…
A.最初はシンプルに、徐々にいろいろ足してみましょう。
サラシノが休むための斜めの何かと隠れ家を用意すれば最低限クリアです。
そのうえで、少しずつ足していきましょう。
おすすめはとりあえず百均の人工植物のガーランドをバックボードに刺す。
これだけでだいぶ華やかになります。(おすすめはアイビー)
人工植物は気軽に購入できるのとメンテナンスが楽なのでおすすめです。
よく見ると根元がリングになっているので好きな向きに回転できます。
アイビ-バイン | 【公式】DAISO(ダイソー)ネットストア
レイアウトのコツ詳細はこちらにも
Q.ご飯を食べてくれない…
A.料理の腕が下手か単に味の好みがあわないかのどちらかです。
人間もさっぱりしたものが好きな人、こってりしたものが好きな人がいるように、サラシノミカドヤモリにも味の好みや固さの好みがあります。
彼らの好みの柔らかさを探り与えられるかは飼い主の腕と観察眼にかかっています。
このくらいの量の餌にこのくらいの量の水、コオロギ粉を混ぜてみる(特にベビー、ヤングに効果的)など飼い主の料理?の腕次第で食いつきはかなり変わってきます。
よく観察し、食いつきが良かった固さとフレーバーをメモしておきましょう!
なぜかクレスに人気のパンゲアのウォーターメロンはサラシノ界隈では受けが悪いようです。(ほかのパンゲアは喜んで食べる)
うちでは何故かドライカレーくらい固いのが好きな子が多いので、水を多めに与えて調整しています…。
Q.ヤシガラを変えるタイミングは?
A.おおよそ1〜3ヶ月に1回!
尿酸が目立ってきたり、ニオイが気になったタイミングでしましょう!
他にも何か疑問などがあればTwitterにDMなりリプくださいな。
FF外でも気軽に受け付けてます。
https://twitter.com/yamato_same