サラシノミカドヤモリのご飯について
サラシノミカドヤモリは雑食性なので昆虫を食べたり、果物を食べたり、人工フードを食べたりします。
一度にいっぱい食べるというよりも、ちょこちょこ食べる子が多いような気がします。
目安
・ベビー(全長10cmほど)⇒1~3日に1回
・ヤング以降(全長10cm~)⇒2~5日に1回
※メジャーなレオパと異なり、栄養を蓄えておくことが難しいので何とか好みの餌や好みの粘度を探してあげてください!
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目次
- 人工フード(与え方)
- 果物
- 活餌
まずは、手に取りやすいものから紹介します
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人工フード(オススメ!)
生き餌だと暴れた時にサプリメントが落ちてしまうこともあり、まず人工餌に餌付けることをお勧めします。
メジャーなメーカー
- レパシー (粉)
- パンゲア (粉)
- ズーメット (粉)少数飼育なら特におすすめ!!
- キョーリン (ゲル)
などがあります。
最近は海外のブリーダーが使用している餌の入荷も増えています。また、個人ブリーダーが作成した餌も増えています。
個人的にはあまり流通していませんが、ゲッコーニュートリションが好きです。
上記に挙げたメジャーなメーカーだけでも、
レパシー、パンゲアはサラッとした食感、
ズーメットはやや硬めの食感、
キョーリンはクレスゾル1種類でゲル状、
ゲッコーニュートリションは粘度が高めという感じで、食感もかなり異なっています。
流通や輸入が途絶えた時用にいろんなメーカーの味に慣らしておくと安心です。
それでは!
各メーカーの特徴を見ていきましょう!
うちの個体が食べたメーカーの物を載せています。
同メーカーのフードでも成分が異なったり(カルシウム多め、虫多め、バランス型)するのでパッケージ裏や、メーカーのHP、ワイルドモンスターさんの解説を読んでみると適したものが見つかるかもしれません!
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・レパシー
粉タイプのフード。
一番餌の種類が豊富で扱っているショップも多いです。
プラスチックのボトルに入って販売されています。
最小サイズでも85gとほどほどの量があります。
しけりやすいので様子を見て傷んでいそうなら破棄しましょう。
ショップでよく見かけるメイン商品はバナナかと思います。
バナナは主に植物性たんぱくが多めなので、
果実が好きなアダルトのサラシノミカドヤモリもよく食べてくれます。
シーズンフレーバーも多く出しており、
例えばチェリー、マルベリー、パイナップルなどがあります。
また、副食としてバナナクリームパイという嗜好性の高いフードもあります。
www.w-monster.com
・パンゲア
粉タイプのフード
こちらも餌の種類が豊富です。大体の子が好きです。
量が約230gと多いのと、最近円安でなかなか入荷が厳しい状態です。
量が多い分値段も高いので少数飼育だと使いにくいかもしれません。
→最近は56gの小袋も流通し出しました。やったー!
こちらも使いきれなかった分はきちんと破棄して新しいものを購入しましょう。
同じ属のオウカンミカドヤモリはウォーターメロンを好む個体が多いですが、
サラシノミカドヤモリは他のフレーバーが好きな子が多いように感じます。
hideandseekxxx.shop-pro.jp
・ズーメッド ※一番おすすめ!
粉タイプのフード
パウチで2023年8月現在4種類の商品が販売されています。
内容量は56gと少数飼育でも使いやすい量になっています。
中にプラスプーンが入っており、粉を取り出しやすいのも良いです。
売っているショップが少ないのがちょっと大変。
→※最近amazon(Charm)で取り扱いだしました!!!!
香りは強めでうちのサラシノは割と好んで食べます。
・Amazon
https://www.amazon.co.jp/-/en/dp/B0B4G1QLLB
・Charam
www.shopping-charm.jp
ブルーベリー(幼体、繁殖用)は通販ならここで取り扱っている模様
eightbeat.ocnk.net
あとはペットショップだと、知っている限り
かねだいさん、DIZZY POINTさんなどが扱っています。
・キョーリン
ゲルタイプのフード。
クレスゾルという商品のみ販売。
最初からゲルになっているためそのまま与えます。
内容量は50gと少数飼育者でも使いやすい量です。
ただし開封するまでは常温保存可能ですが、
開封後は冷蔵保存になり、賞味期限が1か月とかなり短くなります。
写真はすべて家で使用している物なのでパッケージ外装はこちら!
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・ゲッコーニュートリション
粉タイプのフード。
最小50gとこちらも少数飼育者でも使いやすい量になっています。
ほぼ市場で流通していませんが、
ミックスベリー、ストロベリーなどの珍しいフレーバーが多いです。
また香りがとてもよく、パンゲアなどに混ぜて与えると食いつきがとてもよくなります。
粘度が高いので個体によって好みはかなり分かれます。
入手方法は爬虫類イベントか個人輸入で…。
最近は置いているお店も増えてきているようです。
・レオバイト
粉タイプのフード。
特徴的なのはコオロギ100%の製品であることです。
コオロギはたんぱく質が豊富なので
ベビーや繁殖期の子に補助食として餌に混ぜたり、食いが悪い餌に混ぜたりしています。
こちらは扱っている店舗が多いです。
www.w-monster.com
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粉タイプの餌の与え方
粉餌はパッケージの指示通りの量の水で溶いて与えます。
しかし、固めの餌がいい個体、柔らかい餌が好きな個体、いろんなメーカーのフードをブレンドした餌が好きな個体など様々な個体がいます。
そのため、すこし固いかな?くらいから始め、
少しずつ水を足しながらゆるくしていって様子を見てみましょう。
自分は霧吹き何プッシュ、スプーン何杯で覚えています。
食いつきがいい状態を見つけたら餌のゆるさを覚えておきましょう。
※うちの個体の例
・レパシーのチェリーボム(酸っぱいのが好きなので)
・コオロギの粉(繁殖個体なのでたんぱく追加用)
・カルシウムパウダー
サラシノミカドヤモリはカルシウム不足になりがちなので、人工餌ですがカルシウム剤を追加しています。(UVBライトがない場合、D3入りの物を推奨)
うちは多頭飼育のため結構量を入れていますが、
1匹の飼育の場合もっと少ない量でよいでしょう。
余った場合はラップや蓋をして冷蔵庫で2~3日は持ちます。
期限内でもカビや匂いがおかしかったらさっさと捨てましょう!
ちなみにご飯の好みは多少気分で変わったり飽きたりすることがあるので、何パターンか用意しておくと安心です。
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果物
サラシノミカドヤモリは果物が大好きです!
うちの個体はセブンイレブンの冷凍マンゴーを常温解凍するとかぶりついて食べます。
また、イチジクなどの果物も好きな子が多いので、おやつにいろいろ試してみると喜ぶかもしれません!
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活餌
人工餌の合間におやつとして与えてもよし、
活餌だけで飼育しても良いです!(人工飼料ができるまでは活餌のみでしたからね)
活餌とは言いますが冷凍されたものや缶詰になったものなどもあります。
慣れている人だとコオロギの頭や足をもいで、
汁をかがせてから食べさせる人も多いです。
(頭をもぐのはヤモリの喉をかじる可能性があるためというのもあります)
ぶちっと引き抜くのに抵抗がある人は慣れるまでハサミで切ってもいいと思います。
昆虫を与える場合は、カルシウムパウダーを絶対にまぶし、竹などの柔らかい素材のピンセットで与えましょう!
レオバイトのようにコオロギ100%など昆虫粉の場合もカルシウムパウダーを混ぜましょう!
カルシウムが不足すると「くる病」(骨代謝不全。手足の変形や骨折などを起こしやすくなる完治ほぼ不可の病気)になってしまいます。
ダスティングしても生き餌が暴れると粉が落ちてしまうため、個人的には人工飼料にコオロギ粉を混ぜるほうが安心かなと思います。
コオロギは高タンパクなので成長は早くなります。
ちなみにおすすめはやや硬めに溶いた人工飼料でコオロギをディップするとミネラルもカルシウムも落ちずに高たんぱくを摂取させることができます。
※人工餌は基本的にカルシウムが含まれているためそのまま与えても良いですが、少しカルシウム剤を混ぜてあげる方が良いです。
多少のカルシウム過多は尿酸と排出されるのと、サラシノミカドヤモリはどうもカルシウム不足になりがちなので、与えた方が良いです。
ただし、カルシウムだけ意識して他のミネラルをおろそかにすると良くない研究もあるので、個体の様子を見ながら、クレスよりは多めにカルシウムを与える感じが良いでしょう!
参考:
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1002/zoo.10082
主食はフタホシコオロギ、ヨーロッパイエコオロギ(イエコ)、デュビア、レッドローチなどがあります。
副食としては、ハニーワーム、ミルワーム、シルクワームなどがあります。
個人的に主食にするならイエコやデュビアがおすすめです。
書き出すと長いので詳細を知りたい方は以下のリンクがわかりやすくておすすめです。
teriyakivet.com
ハニーワームは嗜好性が高いですが、あげると
それ以外食べなくなってしまう個体もいるので弱ってしまった場合のみ与えましょう。
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次はお待ちかね、レイアウト(ヤモリのおうちづくり)です!
sameyama.hatenablog.com